ブログをはじめるなら?レンタルサーバーとVPSの特徴を解説!

article

ブログを始めるときに利用するサービスと言えば「レンタルサーバー」ですね!

しかし、レンタルサーバーと似たようなサービスに「VPS」なるものがあります。

どちらも似たようなサービスに見えますが、実は大きく異なります。

ブログを開設する前にあなたにとってどちらのサービスを利用すべきか、本記事で解決できれば幸いです!

まずはあまり馴染みがないであろう、「VPS」とは何なのかを解説します。

VPS(Virtual Private Server)とは?

VPSとは、Virtual Private Serverの略称で、直訳すると「仮想専用サーバー」となります。

  • Virtual … 仮想的な
  • Private … 専用の
  • Server … (情報を)提供するもの

そもそもサーバーとは、なんらかの情報を提供するもののことを言います。

これに対して、提供される側はクライアントと呼ばれます。

あなたが所有しているパソコンで何らかのサービス(Webサイトを公開するなど)を提供すれば、そのパソコンはあなた「専用の物理サーバー」になります。(物理サーバー = 実存するコンピュータ)

これに対して仮想サーバーは、(1つの)物理サーバー上で作られた(いくつかの)仮想的なサーバーを指します。

この仮想的なサーバーは、それぞれ異なるOSやアプリケーションを動作させることも可能ですが、スペックの上限は元となる物理サーバーに依存します。

物理サーバー(あなたのパソコン)
仮想サーバー(VPS)

そして、その中の1つのサーバーをあたかもあなた専用サーバーとして扱えるようにしたものをVPSと呼びます。

VPSは何に活用できる?

VPSの用途はさまざまですが、個人での利用目的としては、

  • ブログ、Webサイトの運用
  • Webアプリケーション、サービスの開発
  • オンラインゲームのマルチサーバー

などが挙げられ、(スペックが許す限り)これら全てを提供することができます。

(当然ですが、これらはあなたの所有しているパソコン上でも実現可能です。)

レンタルサーバーとの違いは?

おそらくVPSよりこちらのサービス名の方が聞き馴染みがあると思います。

これらの違いや特徴を簡単にまとめてみました。

レンタルサーバー

レンタルサーバーはVPSとは異なり、あなた専用のサーバーではない(共有サーバーと呼ばれる)ため、自由度が低いものとなっております。

共有サーバーは、一つの物理サーバーのリソースを他のユーザーと共有して利用する形式のため、基本的にサーバーに対する操作(ソフトウェアのインストールなど)を行うことができません。

そのため、共有元の物理サーバーは特定のサービス専用の環境となっており、同一サーバー内で他のサービスを利用できません

(たとえば、Wordpressとゲームのマルチサーバーを利用したい場合は、別々のレンタルサーバーを利用する必要がある。)

その代わり、特定のサービス(WordPressを用いたブログやオンラインゲームのマルチサーバーなど)の動作環境とサービスの設定を行う便利な管理画面をすぐに利用することができるため、サーバーに関する専門的な知識を必要とせず迅速にサービス開始することができます

VPS

対してVPSは、サーバーに関する専門知識が必要となり、またサービスの動作環境を自分で構築していく必要があります。

(WordPressであれば、Webサーバー、SSL認証、ドメイン設定、PHP、データベースなどを設定していく必要があります。)

ブラウザ上の管理画面でできる設定は限られており、コマンドを叩いて設定していくこととなります。

その代わり、自由度が高く、サーバーのリソースが許す限りさまざまなサービスをVPS内で提供することができます

そもそもサーバーをレンタルするメリットは?

自分のパソコンもサーバーとして利用できるのになぜレンタルサーバーやVPSを利用する必要があるのでしょうか?

3つの視点から解説します。

  1. 初期費用、維持費
  2. 拡張性
  3. リスク回避

初期費用、維持費

サーバー(パソコン)の初期導入コストはかからず、メンテナンス費用運用費(電気代)はかかりません。

ただし、(サーバーのスペックによって上下しますが)毎月の利用料が発生します。

すでにサーバーとしての十分なスペックを持ったパソコンをお持ちの場合は、費用面以外でVPSを利用するメリットがあるのかを考える必要があります。

拡張性

使用用途によって、サーバーに求められるスペックが異なります。

スペック不足になった場合でも、レンタルサーバーやVPSでは簡単にリソース(メモリ、CPU、SSDなど)を拡張することができます。

自分のパソコンをサーバーにする場合は、別途不足分を補えるパーツを買い足す、もしくは買い換える必要があります。

リスク回避

サーバーとして利用する場合は、セキュリティ対策が肝心です。

すでに所有しているパソコンをサーバーとして利用する場合、特に個人情報(書類や写真など)の漏洩やサイバー攻撃には注意が必要です。

レンタルサーバーであれば、サーバーに関する設定は一切不要なので、サービスの運用に集中することができます。

VPSであれば、それら個人情報をサーバーに入れない限り個人情報など漏洩するリスクがありません。

また、それぞれオプションなどで自動バックアップをしてくれるサービスもあったりします。

とはいえ、サイバー攻撃の対象や拠点にされる可能性もありますので、VPSを利用する場合にはセキュリティ対策は必須です。

情報セキュリティについて常に最新の情報を入手し続けることも重要となります。

VPSとレンタルサーバー、結局どちらを利用すべき?

ここまで読んでいただいて、「結局自分はどちらを利用すべきか」と混乱させてしまったかと思います。

どちらを選択しても後悔がないように、決め手となるポイントをまとめてみました。

レンタルサーバーがおすすめの方

特定のサービス(例えば、ブログだけ)を利用できれば良いと考えている場合は、レンタルサーバーを利用することをおすすめします。

レンタルサーバーを利用すれば、サービスに必要なソフトウェアの設定や更新をレンタルサーバーの管理画面から簡単に行うことができます

例えばブログを始める場合、専門知識がなくともブログを始めることができる時代ですので、不要な勉強をするより最初から執筆に注力するのも良い考えかと思います。

  • 特定のサービスのみ利用できれば良いと考えている方(ブログ運用のみ、ゲームサーバーのみ など)
  • サーバーに関する専門知識を有していない方
  • サーバーの管理に時間を割くことができない多忙な方 etc…

VPSがおすすめの方

複数のサービスを提供していきたいと考えている方は、VPSをおすすめします。

専門知識が必要となるためハードルは高いですが、サーバーに関する知識は決して無駄にはなりません。

また、自由度が高く、さまざまな用途に活用することができます

VPSを運用する際に必要な情報は、書籍やインターネットにたくさんありますので、勉強がてらVPSを利用してみるのも良い考えかと思います。

  • サーバーに関する知識を有している方
  • 複数サービスの提供を考えている方
  • サーバーやプログラミングに関する学習をする方、したい方 etc…

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ここまで読んでいただき、もしまだ迷われている方は、まずレンタルサーバーを利用してみることをおすすめします。

当ブログでは、VPSでWordpressを利用する方法やマインクラフトなどのマルチサーバーを構築する方法などを解説しておりますので、よければ合わせてご覧ください。

コメント